2014年9月8日月曜日
9.7 マリンメッセ福岡 LIVE REPORT
☆Happy 58th Birthday☆
凄まじかった!!
第二のHome town、福岡での Birthday LIVE!!
1年に一度しかない、いや、一生に一度しかない、このBirthday LIVE!
福岡マリンメッセには全国から1万2千人のファンが集まった!
Birthday songの合唱から始まり、ステージ上に現れた長渕剛。
今日はいつになく、優しい笑顔で登場した。
素晴らしいバンドメンバーや、音響、照明ももちろんだけれど、
今回の長渕剛のファッションがたまらなく素敵だ。
さりげないジャケットにスワロを施し、その鍛え上げられた肉体に沿うように、柔らかくフィットする黒いドッド柄のシャツ、デニムデザイナーの青木さんと幾度も話し合いを重ね制作した、鮮烈な赤のスキニーパンツ。
そして、花柄のストール。
なんて色っぽいの!
世界中を回り、美しいとされるものを見続けてきたけれど、こんなにセクシーな人は見たことがない。
”ファッションとは、絢爛豪華な衣装を纏う前に、まずは自分の肉体がどうであるか、それが1番大切である”
ということを何かの本で読んだことがあるが、長渕剛はまさしくそれだ。
隆起した筋肉群と、放射状に走る血管。強くてしなやかで、キレのある独特な動き、この肉体こそが、毎日の努力による積み重ねであることを私は知っている。
そしてまたその肉体からかもし出すエネルギーが、世界を動かすことも知っている。
長渕剛の衣装へのこだわりは、ファッションに携わる私でさえも驚くほど。
印象に残るのは、あのSAMURAIのアルバムで着ている、赤い陣羽織。
あれは、知覧特攻平和館に飾ってある陣羽織を再現したもの、その陣羽織の下には、あの西郷さんが着ていたような、軍服を纏っている。
いったいどんな思いが込められているのだろうか…
しかし、その答えは歌にあった。
VERSACEのベストをわざと洗濯機で洗い、乾燥機にかけてウォッシュ加工に仕上げたものを着ていた時もあった。
そんな事をする人がどこにいるだろうか…
LIVE直前の40分のウォーミングアップトレーニングを終え、パンプアップした肉体が背中で息をしている。
すでに一点を見つめて、誰をも近づけないオーラを発している。
私はふいにつぶやいてしまった。
「…超かっこいい。」
「俺にとってね、衣装というものは鎧と一緒なんだよ。だから自分の納得いくものを、一つ一つ丁寧に身に付けていくんだ。 くつ下だってそうだよ。一つでも狂ったらダメなんだ。」
そう言いながら、最後はブーツの紐を入念に結び上げていく。
長渕剛は、戦場へ向かう侍と化した。
もう誰も近づけない。
SAINT LAURENT、GUCCI、Roberto Cavalli、Dolce&Gabbana、など世界の一流ブランドをサラリと着こなす長渕剛がいたとしても、彼は殆どそのようなものを纏わない。
なぜならば、一流ブランドと言われるデザイナーの思想的な背景は、彼が求めるほど、純粋ではないからだ。
モデルの私はそんな彼の感性をリスペクトしている。
それにしても今夜の2時間28分のShowは、本当にオシャレでセクシーだった!!
冨永愛